サービス
メルセデス・W111

昭和54年(1979年)、株式会社ヤナセ東京芝浦のベンツサービスに入社して以来25年余りずっとメルセデスと関わり、数え切れないほどの車に携わってきました。 W116とW123がまだ新車で販売されていたころ、そうSクラスとミディアムクラス、あとはSLしかなかった時代です。 もちろん、W113やW114、W108、W109、W100などまだゴロゴロとあり、覚えることの多かったこと・・・・。マニュアルを読みあさったものです。 当時はまだコンピューター制御のエンジンなど存在せず、エンジン調整はもちろんどんな整備をするにも知識とノウハウがなければなりませんでした。 その当時ヤナセではメカニックの教育制度が確立しており、詳細な部分まで教え込まれ、そこで得た知識が今自分の財産になっています。

そしてオールドメルセデスにこだわってこの技術を生かしたいとの積年の想いが実り、ここに株式会社WERKEを設立いたしました。 自慢の愛車の調子が出なくて嘆いている方、おまかせください!WERKEはドイツ本国に現地スタッフを置いているだけではなく、 メルセデスやオールドタイマーが好きでドイツに4年半も滞在していたものが、現在WERKEスタッフとして日本で情報の収集や部品の調達を行っています。 他のスタッフも当然ドイツの土を踏み、風を肌で感じ、あのアウトバーンを体感、走行したからこそオールドメルセデスの真の実力を実感できるのです。

WERKE

ドイツ本国にはメルセデスをはじめオールドタイマーを愛して止まない人たちが日本のでは考えられないほどたくさんいます。 それは行き交う車をみてもわかりますが、何よりもメルセデス専門の修理工場の多さや規模がそれを物語っています。それらの工場が持つ技術には目を見張るものがあり、特にレストア技術には驚かされます。 すべての部品を作ることができる・・つまり完全なレプリカを造ることができるほどです。 でもそれではあくまでレプリカであってオリジナルではないとのことから、フレーム部分だけはそのものを使うというこだわりようです。そしてその仕上がりはおそらく誰の目から見ても、当時の新車よりも美しいと感じるのではないでしょうか。 WERKEはそんなファクトリーを目指します。メルセデスベンツは直ります。永く乗れます。そしていつまでも思う存分走れます。 例えば、私が愛車として乗っていた、そして今は友人が大事に乗っていてくれている380SECは、 2006年12月現在の走行距離はなんと420,000kmを越えました。 すごいことにこの車両のM116エンジンは一度もオーバーホールしていないのです。ただこのエンジンのウィークポイントであるタイミングチェーンがシングルであるために、まだ新車に近いころカムシャフトのスプロケットが破損してバルブ突いてしまい、ヘッドを脱着した経歴はありますがそれ以外は皆無です。 A/Tミッションは3度オーバーホールしていますが、A/Tをオーバーホールすることを当然と考えるドイツ車にとってみれば普通のことではないでしょうか。 その他、マイナー修理はちょくちょくありますが、それはメルセデスファンなら理解できる範囲です。

 WERKEに一度足を運んでみてください。もしかすると、あなたの愛車が息を吹き返すかもしれません!